歯の移植という話し
心臓移植、腎臓移植、生体肝移植、皮膚移植、骨髄移植、角膜移植・・・・・などなど
移植と言う言葉は、最近では、とっても身近になってきましたね。
歯科では、どうでしょうか?
歯の移植、再植といったところでしょうか?
?歯の再植は、外傷で歯が抜け落ちたりして、再び同じ位置にもどしてやると再び歯の機能はとりも どすことができることもあります。
?歯の移植は、ある歯が保存できない時など、親知らずなどの余分な歯があれば、そこに移動して
生着させることもできます。
そんなケースをご覧いただきます。もう術後、7年経過していますが、ラッキーなことに現在も機能しています。
向かって左上の奥歯が、虫歯がひどく 保存できません。
でも、向かって右下に 1本 健康な親知らずがあります。
ここを注目していてくださいね。
親知らずを抜歯して、上顎の奥歯の位置にあてはめました。
上顎洞という空洞の粘膜をそっとおしあげて固定しました。
そして1ヶ月待ちます・・・・。
しっかり生着しました。歯根のまわりには、歯根膜という組織があります。これをいかに保存して
移植するかが キー・ポイントとなります。
浸透圧や、温度、感染など、できるだけベストを尽くしまして・・・・・
でも、歯の神経の処置をして、形態も第一大臼歯のようにかえないといけませんね。
もう7年経過しましたが まだ大丈夫です。
ハイブリッド・セラミックスという材料を使用させて頂きました。
よかったですね。これからも経過をみせてくださいね。
あのときは、まだお子様もいらっしゃらなかったですが、いまでは2人の幼稚園児のおかあさまになっていらしゃいますね。
これからもよろしくね。
すべては、患者さまのHappyのために・・・・。
By Hiro