ちいさないのち の話し 4
前回は、ふうと悟空のいたずらを”ほんの少し”お話しましたが、
今では2匹ともすっかり落ち着き、いたずらも全くしません。
毎日、平和に暮らしています。
ふうは相変わらず臆病で人見知り。家族以外には絶対になつきません。
散歩も好きではあるけれど、まだ、大きな車や電車の音が苦手で、
少し緊張するようです。
そんなふうが1番好きなのは、家のリビング。
家族に囲まれている時の表情は、とても穏やかです。
悟空は天真爛漫♪ 人が大好きで、犬が苦手。
いつもシッポをふりふり、ご機嫌です。
犬の1年は人間の5年に相当すると言われています。
我が家に来た時には、本当に小さかった2匹も、あっという間に子ども達の年齢を
追い越してしまいました。
一緒に成長してきた子ども達とふう・悟空は、本当に仲良しです。
毎日の散歩も子ども達の日課ですが、みんな嫌がることはありません。
特に、嫌な事があった日や、テスト前や受験前などは、いつもは行かない時間に行ったり、
やたら長時間だったりします。
きっと、一足先に大人になった2匹が、思春期で揺れ動く子ども達の悩みや不安を
黙って受け止めてくれているのだろうと思います。
なんの取り柄もない雑種の2匹ですが、私にとっては大切な大切な家族です。
この子たちが、1日でも長生きをしてくれますように…。
最期の時には「この家の子になって良かったワン」と思ってもらえますように…。
そして、華やかなペットブームの裏側で、人間の無知や身勝手のせいで悲しい思いをする子が
少しでも減りますように…。
小さな命。 でも、その『重み』は、人間も犬も猫も…みんな同じだと思うのです。
トトロ