災害避難時のお口のケアの話し
3月11日の震災以来、関東でも余震(一部、それによって引き起こされている誘発地震とも
言われていますが・・・)が続いていますね。
私達の地域でも、以前から関東直下型地震、南関東地震、東海地震などが想定され
人々の意識の中にも、いざという時の備えはあったものの、
今回改めて、”備える”ということをもっともっと意識するようになったのではないでしょうか?
私は、震災後から新聞で何度か取り上げられていた、災害時の口腔ケアについて
これもひとつの”備え”になるのではと思い、私なりにまとめてみました。
非常時は、歯磨きどころではない!
まさにその通りだと思います。
ところが、口の中が清掃できず不潔な状態になってしまうと、細菌が増え、虫歯・歯周病・口臭
だけでなく、感染症(インフルエンザ・胃腸炎)を引き起こすことがあるのです。
とくに高齢者は飲み込む機能や咳をする機能が弱くなると、お口の中の菌が気管や肺に入り
肺炎になってしまったりするのです。(誤嚥性肺炎)
実際、阪神・淡路大震災の時、65歳以上の高齢者の死因の最多は肺炎で、そのうち6?8割は
誤嚥性肺炎ではないかと言われています。
それでは、具体的にどうケアしていったらよいかという事ですが、
1、少量の水かお茶で2回に分けて口をゆすぐ
2、歯ブラシがない時はガーゼやティッシュで歯・歯茎・義歯を拭き、食べかすを残さない
3、なるべく唾液をだす(ガムなど噛む)
などです。
なるべく唾液を出すということですが、唾液は口の中を潤し、飲み込みやすくしてくれるだけでなく
口の中の抗菌作用・洗浄作用などもあるとでも大事なものなのです。
ガムも何もないなぁというとき、唾液腺のある場所をちょっと押してみてください。
ジュわっーと唾液が出てきますよ。
試してみてくださいね。
以上ですが、ちょっと覚えておいて頂くと、もしもの時に役立つかもしれません。
もしものとき以外でも、ちょっとしたことで自身の健康が守れるという事を
分って頂けたのでは?と思います。
by DHG