テンティング という 骨造成の話し
今日の話題は、インプラントの骨造成の話しです。
インプラント(人工歯根)を 骨のなかに 埋入して 骨結合をおこさせます。
最近のインプラントは、6週間程度で結合するものまで でています。
(普通は、8週間程度かかります)
しかし、何かの理由で 骨が 十分ないケースが臨床ではほとんどです。
そこで 骨を再生させる 再生療法をおこないます。
1 骨移植(自分の骨を切り取ってきて、それをほかの部位に移動して 移植する方法)
2 仮骨延長法(かこつえんちょうほう)といって、はじめに骨をきりはなしておいて、毎日 わずかずつ
ひろげてゆきます。これを繰り返してゆくと、10mmでも骨を垂直方向に伸ばすことも可能です。
でも、水平方向の厚みについては、後日 別の方法でふやさなければなりません。
3 GBR(Guided Bone Regeneration)といって、人工骨などを添加して 骨がしっかりできるのを
待つ方法です。 これは、骨がゆっくり成長するのにくらべ、軟組織(歯肉など)の成長は早いです。
そのため、骨がゆっくり成長 再生できるように、 軟組織が先に成長し骨形成をじゃまをするのを 遮
断する メンブレン 膜などを利用するのです。
その時 重要となるのが 、スペース・メイキングという考え方です。骨が十分に形成 発育できる場所を
確保するのです。
このケースは、テンティングといって、テントのように歯肉 と 遮蔽膜(CGF)を維持しています。
インプラントを入れたいのですが、巾がありません。そこで・・・・
巾がありませんね
そこで テンティング しました
今回 は ノーベル・アクティブです。2年前から臨床に使用しています。
十分に 骨補填材料をいれます。
メンブレン のかわりに CGF という 自己血からつくった フィブリンゲルを上にのせて
縫合いたします。
終了しました。 この方法で 良い結果がでるのをまちます。
静脈鎮静法を併用しながらなので ほとんどおぼえていませんでした。
もちろん 痛みも いっさいありません。
すべては患者さまのHappy のために・・・・ By Hiro